神道セミナー第35回(稲荷の神を知る会)開催リポート2025.5.18 

皆さま、こんにちは。光明稲荷神社 神職 髙野みどりです。
2025.5.18神道セミナー第35回(稲荷の神を知る会) 開催リポートさせて戴きます。

目次

今回のテーマ

「十種神宝について」

セミナー内容

1.    十種神宝の由来意義について

十種神宝は誰が何のために伝え、今に伝えられたものなのか? いかに重要なものであるのか、歴史的な背景や伝承、そして現在、祀られている神社についてなどお伝えしました。

2.    十種神宝の呪力

十種神宝とは何か?一つ一つの重要性、意味、どのような事に使うのか?その効力について等、また神々がどんな時に使ったのかなどを解説。私たちが今の世でいかに生かすことができるのか、などお伝えしていきました。

3.    十種神宝口語訳

十種神宝の為に奏上する祝詞、「十種大祓」「十種祓詞」の現代語訳・口語訳を解説しました。

4.    フルエユラユラとは?

「十種大祓」「十種祓詞」の祝詞の中にはとても重要な言葉として「フルエユラユラ」が入っています。この言葉の意味やどんなことに使うのか?また、その効力についてお話ししました。

5.    一~十についての参考資料

「十種神宝」と「十」の様々な視点から見た関係性について解説しました。

6.    十種神宝秘術実践法

十種を使っての鎮魂法、印を結ぶ法など印の結び方など練習し、日々の行として実践できるように解説しました。

十種神宝はどのようなもの?

十種神宝とは、天照大御神が饒速日命(にぎはやひのみこと)に授けたとされる十種類の宝物の事です。これらは、とても素晴らしい霊力ょ持つとされる「神器」で、私たちの人生、運命をも変えることが出来るほどの威力、霊験があるものだと古来から伝えられております。※諸説あり※

「十種神宝」は古来から宮中に置いて天皇が行っていらっしゃいます特別な行法の一つです。「神からさずかりし行法」ですから、これを全て学ぶこと、それはとても大変、難しいこと。たとえ、神職や専門家の方であっても奥が深く、習得は大変難しいものです。

現在の研究者たちも未だ、真実はこれだ!!というものは無く、皆、手探りの物です。しかしながら、先人たちが伝えて来てくれた手法は今でも神社などでしっかりと大切なものとして伝承され様々な場で実践されております。

何故、セミナーで難解な十種神宝を?

私がまだ、神職駆け出しの頃、我が稲荷大神様より「十種神宝を学びなさい」とのお言葉を戴きました。何のことやら全く分からない十種神宝です。私は途方にくれました。やってはみたものの、十種神宝が宙に浮いて見え動き、先人の指南書はあるものの、何をどうやったらいいのか、途方に暮れてしまいその時は、自分にはまだ早い、と諦めて年月が随分と経ってしまいました。

その後、何年かしたある日、また、稲荷大神様より「皆に十種宝を伝えなさい」とのお言葉を戴きました。これは、きっと皆さまの為になる事だ!!と。未熟ではあるけれども、今、私が分かること、出来ることをお伝えせねば、と決意を固めました。

なぜ、私がこの「十種神宝」を皆様にお伝えしようと決意したかと申しますと、この十種神宝は、単に神職などの神道関係の方の為のものではなく、私たちの人生にとってとても有益な大切なものである、と分かったからです。

これを完璧なものにする、ということは至難の業ではありますが、少しでも学び、実践することで皆様の人生がより守られ、安心で幸せなものとなってくれると確信していたからなのです。

その様な経緯で、大変、難解な難しい「十種神宝」ではありますが、私は過去のセミナーから何度も取り上げております。そして、その都度に新しい事が付け加えてきました。

まとめ

今回のセミナーでは、先人たちから伝えられた事と共に今まで私の体験したこと、新しい発見等を入れつつ、神職や専門家ではない皆さまの為に分かりやすくお伝えししました。

神道を学ぶことは、決して私たちの日々とかけ離れた、縁遠い、知識だけの事ではありません。神道は、神様と共に歩む道、私たちの日々そのもの、なのです。この神道セミナーで学ぶことが少しでも、皆さまの元気で笑顔あふれる幸せな日々のお役に立つことを願っております。

この度もご参加を戴きました皆さま、誠にありがとうございました。
また、今後も一つ一つ、随神の道、学んでまいりましょう。

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