【令和八年三月一日 光明稲荷神社 月次祭】

磐笛の清音と、稲荷大神様より賜りし温かき御神託 ―

皆さま、こんにちは。
光明稲荷神社 宮司 髙野みどりでございます。

令和八年三月一日。
梅の花がほころび、早咲きの桜があちらこちらで咲き始める、早春の柔らかな陽光に包まれた佳き朝を迎えました。本日、光明稲荷神社におきまして、謹んで月次祭を斎行いたしましたことをご報告申し上げます。

目次

月次祭の斎行と、春の御神饌

春は大地の恵みが豊かに実り始める、喜びに満ちた季節でございます。
本日の御神饌には、旬を迎えたお野菜をふんだんにお供え申し上げました。

春の恵みを捧げる

とりわけ春キャベツの瑞々しさとその大きさは格別で、三方に収まりきらぬほどの存在感を放っておりました。結果として、お野菜専用に二台分の三方をご用意することとなり、自然の豊かさに思わず微笑みがこぼれるひとときとなりました。

崇敬者様よりのご奉納

また本日も、崇敬者 塚本様より尊いご奉納の品をお送りいただきました。
ここに改めまして心より御礼申し上げますとともに、謹んで稲荷大神様の御前にお供えいたしましたことをご報告申し上げます。

光明稲荷神社における「磐笛」吹奏

当神社では、重要神事および定例神事において、必ず「磐笛(いわぶえ)」を吹奏いたしております。

磐笛との出会いと古神道の学び

この磐笛の奏法は、かつて天の磐座神宮宮司、にっぽん文明研究所、神祇本廰代表を務められた亡き恩師・奈良秦秀宮司のもとで古神道を学び、神葬祭など数々の神事にご奉仕させていただく中で修得いたしました大切な伝統でございます。

稲荷神社において磐笛を吹奏することは、決して一般的ではないかもしれません。しかしながら、光明稲荷神社では、古神道の尊き伝統を今に活かし、神事に取り入れております。

磐笛とは何か

日本古来の祭祀楽器

磐笛は、日本古来の楽器であり、自然石に一つ穴を穿ち、そこへ息を吹き込んで音を発します。穴は一つでありながら、その音色は実に多彩で、澄み渡るように清らかであり、高貴さを帯びています。

縄文時代の古墳からも発掘例があり、古代において特別な祭祀や儀式に用いられていたと伝えられております。

清めと鎮魂の働き

磐笛の音は、奏者自身の御霊のみならず、神事を執り行う斎庭(ゆにわ)、御神前、さらには近づく邪なる気配までも鎮め、癒し、清める力を有すると伝えられています。

修行時代のみならず、現在に至るまで、朝夕の神事に欠かさず吹奏しておりますが、時として音が出にくいことや、音色が大きく変化することがございます。これもまた、目には見えぬエネルギーの流れを感知しての現象かと存じ、不思議な御力を感じずにはいられません。

本日の月次祭におきましても、清澄な音色が御前に響き渡り、清々しい御霊にて神事をご奉仕できましたこと、深く感謝申し上げます。

大宮能売大神様より賜りし御神託

本日の御神託は、誠に畏れ多くも、大宮能売大神様よりイナリダイジに賜ることが叶いました。

「稲荷大神讃歌」制作への歩み

イナリダイジは現在、音楽人生の集大成とも申すべき楽曲「稲荷大神讃歌」の制作に心血を注いでおります。昨年より続く制作作業は、編曲やマスタリングなど、専門的な工程を重ねながら、完成度を高めるための試行錯誤の連続でございます。

その歩みは決して平坦ではなく、立ち止まりながらも前進する日々の中、時の流れに焦りを覚えることもあったようです。

母のように温かな励まし

その折に賜った大宮能売大神様のお言葉は、まさに慈母のごとき温もりに満ちたものでございました。
イナリダイジの誠実な人柄をお褒めくださり、温かく励ましてくださったのです。

このようなお言葉を頂戴できましたことは、ひとえに私利私欲なく、ただ稲荷大神様の御為にと尽くす真心ゆえでありましょう。

「よし、さらに励もう」と心を新たにする力を賜りましたこと、感謝の念に堪えません。

春を迎えて ― 焦らず、一歩ずつ

いよいよ三月。
今年は例年にも増して、春の訪れが早く感じられます。

時の流れは誠に早いものですが、焦ることなく、一歩一歩、今なすべきことを、今なさせていただけることへの感謝を胸に歩み続けてまいりましょう。

笑う門には福来る。

皆さまのもとに、稲荷大神様の御加護と豊かな福徳が満ちあふれますよう、心よりお祈り申し上げます。

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