穢れを祓う大祓詞はやっぱりすごい!
皆さま、こんにちは。
光明稲荷神社 宮司 髙野みどりです。
今日は「穢れを祓う大祓詞(おおはらえことば)はやっぱりすごい!」というお話をさせていただきたいと思います。
※この記事は2011年10月6日に掲載した記事を加筆・修正したものです。
大祓詞(おおはらえことば)とは?

皆さまは「大祓詞(おおはらえことば)」をご存じでしょうか。
初めて耳にされた方もいらっしゃるかと思いますので、まずは簡単にご説明いたします。
大祓詞とは、神道で奏上される数ある祝詞(のりと)の中のひとつです。
平安時代には、六月と十二月に行われる「大祓」の神事において、国全体の罪や穢れを祓うために奏上されていました。
現在でも多くの神社で朝拝や神事の際に奏上されており、神道において非常に重要な祝詞のひとつとされています。
中臣祓とも呼ばれる大祓詞
大祓詞は、
・中臣祓(なかとみのはらえ)
・中臣祓詞
・中臣祭文
などとも呼ばれます。
かつて中臣氏が宣読していたことから、その名が付いたと伝えられています。
現在では神社本庁包括神社、単立神社、教派神道、神道系新宗教などによって多少文言の違いはありますが、基本的な内容は共通しています。
大祓詞には長い歴史があり、その成立背景や神々の働き、言霊の意味など、大変奥深い世界が広がっています。
私が主宰しております神道セミナーでは、大祓詞をテーマに様々な角度からお話しさせていただいております。
歴史的背景や神話との関係、祓いの神々の役割、言霊の力など、ブログでは書ききれない内容もお伝えしておりますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。
神職として毎日感じる大祓詞の力
私自身も毎日、朝夕の神事をはじめ、潔斎や修行の際など折に触れて大祓詞を奏上しています。
神事ではまず修祓(しゅばつ)を行います。
修祓とは

修祓とは、
・神職自身の浄め
・参列者の浄め
・ご神饌の浄め
・玉串の浄め
などを行う神事です。
その後に大祓詞を奏上するのですが、神様の御前で唱えさせていただくたびに、その素晴らしさに深く感動します。
そして何より、心も身体も清らかになったことを実感できるのです。
大祓詞に込められた言霊の美しさ

私が大祓詞に魅了される理由のひとつが、その言霊(ことだま)の美しさです。
奏上するたびに言葉の持つ力強さに心を打たれ、身体の内側から熱くなるような感覚を覚えます。
まるで壮大な神話絵巻のような世界観
祝詞は本来、節を付けず一定の調子で奏上するものです。
それでも大祓詞を唱えていると、つい感情が高ぶってしまいます。
目の前に情景が広がるような鮮やかな描写。
そして祓いの神々が次々と登場するドラマチックな展開。
まさに壮大な神話絵巻を見ているかのようです。
元ダンサーだからこそ感じる魅力
実は私は神職になる前、ダンサー・振付師として活動していました。
舞台芸術には少々うるさい方なのですが(笑)、大祓詞を舞台作品にしたら、それはもう壮大で華麗なダンスドラマになるだろうと勝手に想像しています。
恩師や先輩方には叱られてしまうかもしれませんが、それほどまでに大祓詞には豊かな世界観が広がっているのです。
神事で大祓詞を奏上すると何が起こるのか

そして何より素晴らしいのは、大祓詞を奏上することで罪穢れが浄められることです。
神事に参列された方々はもちろん、その場全体の気が一気に清らかになり、空気そのものが変わるように感じます。
場の空気が一瞬で変わる清々しさ
神々のお力によって祓い清めていただく。
その感覚は何度経験しても感動します。
神事の後に訪れる清々しさは、言葉では表現しきれないほどです。
本当にありがたいことだと、いつも感謝の気持ちでいっぱいになります。
「穢れを祓う」とは本当はどういう意味?
ところで、
「穢れを祓うって、ただ悪いものを追い払うことなの?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実は私自身も以前は、
・払われた邪気はどこへ行くの?
・また戻ってくるの?
・誰かに移ってしまうの?
などと心配していました(笑)。
しかし、その心配は必要ありません。
穢れとは「気が枯れる」こと
私は「穢れ(けがれ)」とは、
「気が枯れる状態」
だと考えています。
つまり、
・元気がなくなった状態
・活力を失った状態
・心身のエネルギーが弱っている状態
のことです。
神様の尊い生命力をいただく
穢れを祓うとは、
元気を失った気を祓い、
神様の尊い生命力やエネルギーをいただき、
本来の自分の力を取り戻すこと。
私はこれこそが「穢れを祓う」ことの大切な意味だと確信しています。
※諸説ありますが、あくまで私自身の考えです。
大祓詞は心と身体を元気にしてくれる

人として生きていると、本当に毎日さまざまな出来事があります。
楽しいこともありますが、時には辛いことや苦しいことの方が多く感じられることもあるでしょう。
そんな時こそ、大祓詞に触れていただきたいと思います。
大祓詞をぜひ一度読んでみてください
大祓詞には、
・心を清める力
・気持ちを整える力
・前向きな活力を取り戻す力
があると私は感じています。
ぜひ一度、大祓詞を読んでみてください。
きっと心身が清められ、清々しく元気な気持ちになられることでしょう。
大祓詞の世界をもっと深く学びたい方へ
今回の記事では、大祓詞の魅力や私自身が日々感じている素晴らしさについてお話しさせていただきました。
しかし、大祓詞には今回ご紹介した内容以外にも、
・平安時代から伝わる歴史
・祓戸大神をはじめとする神々の働き
・神話との深い繋がり
・神道における穢れの考え方
・言霊の神秘
など、多くの学びがあります。
私が主宰しております神道セミナーでは、大祓詞についても様々な角度から詳しくお話ししております。
「もっと深く学びたい」
「神道を体系的に学びたい」
という方は、ぜひお気軽にご参加ください。

まとめ
大祓詞は古来より伝わる神道の大切な祝詞です。
その美しい言霊と壮大な世界観、そして心身を清める力は、神職として日々奉仕する私自身が何度も実感してきました。
穢れを祓うとは、単に悪いものを追い払うことではありません。
神様のお力をいただき、本来の元気な自分を取り戻すことなのです。
皆さまもぜひ大祓詞に触れ、その素晴らしさを感じていただければ幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。(^-^)
